(大将・橙鼠)
(画像はイメージですが、概ね間違ってはいません)
茶番は終了して真面目に解説します。
【パーティー構築経緯】
筆者自身が5世代の頃からラグマンダ構築を使用していたこと、身内でデリバードがカルト的な人気があり、強化されたテツノツツミを使ってみたかったことから、当初はサケブシッポやトリトドンでトドロクツキやテツノツツミをサポートする以下の構築を使用してました。
しかし今の環境では
・あくび展開が昔ほど決まらない
・展開を成功させても高火力の先制技が辛い(カイリューのノーマルテラス鉢巻神速やイルカのジェット等)
等の課題がありました。
またステロ展開の構築だと高耐久のポケモンは一撃で倒せなく、そのポケモンに返しでやられるという課題も昔からありました。
そこで
・あくびに頼らない新たなサポート
・一撃で倒せない相手に対しても次のターンでも確実に行動できるようにする
の2点を考えた結果
シーズン1で少しだけ使用したバチンウニとフワライドによるサポートを採用しました。
電磁波や小さくなるは一見ただの運ゲーに見えますが、置き土産からのエレキシードによるB上昇により安定して身代わりを残せ、小さくなるの試行回数を稼げるため物理相手には割と信用可能でした。
(ここでサケブシッポとアーマーガアOUT)
ラウドボーンやドオーはトドロクツキでなんとかなるが、ヘイラッシャは無理なのでその対策ポケモンを探しました。結果型破りミガルーサの採用にいたりました。
(ここでトリトドンOUT)
この段階でレート1900までは勝つことができましたが、上位帯に行くと多くの人がバトンの天敵である呪いや滅びの歌を採用しており、せっかく小さくなるを積んでもこれらの技で崩壊することが多々ありました。
またほえるや吹き飛ばしもかなりキツく、レートが高くない内はバトン先のトドロクツキに対してカバルドンを投げてくる人が多かったので挑発で完封してましたが、上位帯になるとそんな甘えたプレイングをして来る人はいませんでした。(あたりまえ)
そこで上記の技に対して強いポケモンを探した結果サーフゴーに辿り着きました。特性黄金の体はやはりズルであり、バトン構築のエースはコイツが完成形なんじゃないかと思える性能でした。
(ここでハッサムOUT)
この時点でパーティーはほぼ完成形と言ってよく、テツノツツミの役割が、バチンウニのエレキフィールドはコイツ用なんじゃないか?と思わせるくらいしかなくなりました。また選出する機会も全くなくなりました笑
(いつもの)
ただこの構築はバチンウニが電磁波と置き土産をすることからスタートするので、これが失敗するとあとでフワライドがとんでもなく厳しい戦いを強いられます。
特にキツかったのがサーフゴーとサザンドラの2匹
サーフゴーは特性により電磁波、置き土産が効かないので、さっさと自主退場するためにワイルドボルトを打つしか出来ることがなく、フワライドに1回目の小さくなるで祈るしかなくなります。
もっとキツイのがサザンドラ
ただのアタッカーならカモですが、挑発や身代わりを持ってた途端崩壊します。そして上位に行けば行くほどこのような型のサザンドラが多くいました。
この2匹に対して一矢報いたいと思い、色んなポケモンを調べた結果、まさかのデデンネというポケモンに辿り着きました。
これによってメカデリバことテツノツツミがパーティーから消えて、以下のパーティーが完成しました。(良かったら使用してみてください)
【選出】
・基本選出
ウニライド+トドロクツキ
・ヘイラッシャが相手にいたら
ウニライド+ミガルーサ
・滅びの歌、呪い、吠えるをしてきそうな相手
ウニライド+サーフゴー
・サザンドラとサーフゴーの両方がいる
もしくはサザンドラが上記の型だと読める自信がある場合
デデンネ+フワライド+刺さると思うバトン先
・相手に毒ビシが見える場合
ウニライドorデデライド+サーフゴーorミガルーサ
【個別解説】
①トドロクツキ
AS252残りD
陽気
俺はこのドラゴンの魂によって新たなしもべを導く!現れろ!亜暴慢龍!
という口上を毎回言ったかどうかはさておき本構築のエース。
古代活性で上がった能力は天然に無効化されないのでラウドボーンは挑発で鬼火怠けるを封じると大体勝てます。
火力面ではテラスタル切って殴った方が強いですが、元のタイプも
・ラウドボーンのフレアソング、シャドボ半減
・ドドゲザンのドゲザン耐性
・いたずら心無効
等の利点があるため意外とテラスタルを切るのはタイミングを選んだ方が強いです。
スマブラ のマリオにシークの機動力とガノンの破壊力を合わせたようなポケモンでバトンが決まれば強靭・無敵・最強でした。
②サーフゴー
H116、C残り、S252
臆病
素早さは最速にしておけば上から身代わりを使う事ができる機会が多く、素早さに振ってないセグレイブとかも抜けて強かった。
Hの数値の理由ですが
バトンの天敵吠えるカバルドンを徹底的に対策しました。
バチンウニの置き土産でAを2段階下げて、次のフワライドがエレキシードを発動させ即バトン
多くのカバルドンがフワライドを見た瞬間吠えるをしてくるので特性により無効化
この状態で身代わりを貼るとテラスタルを切らなくても身代わりが地震を耐えるため確実に悪だくみが積めます。
(修正)
上記の条件だと、最低乱数の時しか身代わりが耐えないことが判明しました。
身代わりが確定耐えするには
H116B252の努力値が必要になります。
この構築を使ってカバルドンに負けてしまった方は申し訳ございません
また、食べ残し4回で身代わり1回分のHPが回復します。
技に関してはゴースト格闘の通りの良さは第四世代でゲンガーが証明してくれており、気合玉が外れてドドゲザンに崩壊される事をケアして格闘テラバーストにしました。
B上昇してると格闘テラス状態で身代わりがドゲザン耐えるのも偉かった。
③バチンウニ
HB252残りD
わんぱく
基本的には電磁波撒いて置き土産が出来たら任務完了。
結構挑発が飛んでくるのでメンタルハーブを持たせている。
セグレイブに対しては電磁波を打ちたくなるが、地面電気テラスタルが多くいること、ワンチャンラムの実がある事を考慮すると即置き土産でいいと思います。
ワイルドボルトは高火力技というよりは反動ダメでさっさと退場する用の技です。
ここまで耐久を厚くするとガブリアスの地震を確定で耐え、マスカーニャの前で2回行動が可能となって安定しました。
先発で対面する事の多いハバタクカミですが、ムーンフォースで一撃で落とされたらこだわりメガネ確定なので次のターンにフワライドの行動が安定します。
④フワライド
B252、D204、S52
図太い
Sはかるわざ発動時に最速ドラパルトまで抜けるよう調整。
Hは4n+1(身代わりが4回使える)
他の技は一般的なバトン型なので、金縛りについてだけ解説します。
フワライドが苦しいポケモンや技が
・ドドゲザン
・挑発
・ヘイラッシャのウェーブタックル
・トリック
になります。
トリックに関しては身代わりを貼れば防げますが、
他の技はそうはいきません。
そこで攻撃技に関しては1回身代わりで様子見して、次のターン上から金縛りを使用します。
そうするとドドゲザンは命中不安定な相手に対して他の攻撃技を使用することになり、ヘイラッシャは今の環境では他にあくび、地割れ、眠るなどが多いため何も出来なくなります。
挑発に関しては1回目は祈るしかできませんが、1回挑発を躱したら金縛りをすれば次のターン以降安定して行動できます。
またこだわり系を持ってると判断できた場合は非常に強く、上記のバチンウニがハバタクカミにムンフォで一撃で落とされた場合は金縛りをすると次のターンに安心して小さくなるや身代わりができます。
悪テラスタルは弱点であるゴースト技や悪技に対する受けではなく、いたずら心対策で採用してます。
オーロンゲが出てきたらテラスタルを切った方が安全です。
⑤ミガルーサ
CS252残りB
臆病
身を削るでスカーフを持った最速110族をちょうど抜ける。
ヘイラッシャキラー
魚を以て魚を制する
種族値こそ物理アタッカーだが、身を削るアシストパワーの方が圧倒的に火力がある。
シーズン1では耐久の低さ、エスパーテラスしてさらに強化アイテムを持たせないとHD特化ヘイラッシャを倒せないこと(今の環境にいるのかは諸説)、エスパーテラスを切るせいでドドゲザンに無力であることから採用を見送ったが、今回の構築では
・回避率が上がるから耐久の低さは気にならないこと。
・回避率、Bが上がるためアシストパワーの火力が更に上がること。
・テラスタイプに余裕が出来たのでテラス格闘を採用可能になりドドゲザンに強くなったこと。
を理由に採用に至った。
持ち物に関しては最初は特に持たせたい物がなく、テキトーに光の粉とかを持たせていたのだが
バトン対策として、毒ビシを撒かれてしまい苦戦した経験があるのでラムの実を採用。
毒ビシ対策として採用したが、もう一つの利点があり、上記のフワライドでヘイラッシャのウェーブタックルに金縛りを決めると一回引っ込められ、再度ウェーブタックルに金縛りを決めると、次にあくびを打たれるケースが殆どだったため
自分 相手
バトン あくび
身を削る あくびor守る
ラム発動
アシストパワー
という動きができて非常に強かったのでこの持ち物は間違ってなかったと思う。
ミガルーサ自体がそんなメジャーなポケモンではないため読まれる事が少なく、選出した試合の殆どは勝てました。
アシストパワーで相手のサーフゴーを一撃で消し飛ばした時は笑えました。
ざっとこれの2倍以上の威力、しかも無反動
⑥デデンネ
DSぶっぱ残りB
陽気
HではなくDに振る理由は
H振りだと控えめサーフゴーのゴールドラッシュが乱数1発になるのに対して、D振りであれば確実に1回は耐えることができるため。
本構築のネタポケモン
まさか自分のパーティーでデで始まるネタポケモンがデリバード以外に来るとは思わなかった。
採用理由は愛とかそんな理由ではなく、パーティーの補完に優れていると判断したため。
上記の通り、バチンウニは身代わりサザンドラとサーフゴーが厳しく、ウニに代わって
・エレキフィールドを展開できる。
・置き土産or壁貼りが可能
・サーフゴーに対してほっすりで麻痺を入れられる
・自主退場技がある
というポケモンを探した結果
ここでパチリスだと素早さに不安が残り、ライチュウだとサザンドラがスカーフアタッカーだった場合に悪の波動怯みによる負けが見えたため、デデンネを採用した。
特性は正直何でもいいのだが、頬袋オボン型がいるので、トレースが発動したらそれと誤解して貰おうくらいのつもりで頬袋にした。
サザンドラに対しては素早さが上回っているので初手で光の壁を使用。
そうすれば挑発を打たれても次のターンにほっすり蜻蛉でフワライドに繋げられる。
サーフゴーに対してはスカーフ型があるため初手ほっすりが安定する。
ボルトチェンジではなく蜻蛉を採用した理由は、ボルトチェンジだと地面や特性により無効化されるリスクがあるためである。
昔のネタではあるが、以下の技を覚えたデデンネが実装されればすごくありがたい笑(絶対無い)
コイツを選出した試合は少ないが出した試合は全て勝てているので間違ってはなかったと思う。
【最終結果】
惜しくも最終3桁とはならなかったが初めてのレート2000超えを達成できたので非常に満足している。
【最後に】
この構築を使ってるとカプ・コケコ が欲しいなと常々思ってしまう(そうなればデデンネは御役御免)また、前のポケモンで電磁波と両壁でサポート出来ればフワライドがメンタルハーブを持ててより安定するんじゃないかと思えたりで、まだまだ改良の余地は残されていると思います。
実はサーフゴーは両壁、電磁波、置き土産を使え、特性により邪魔されないのでフワライドにメンタルハーブを持たせられる事が可能なポケモンです。
近日公開されたDLCでパルデアのカイロスがオウゴンオニクワガタをモデルにしたキンカイロス(金塊+カイロス)とかにでもなってくれれば
サーフゴーで起点
フワライドで積み技
キンカイロスで無双
とかが出来るのになぁって夢を見てます笑
昔少しだけ使ったポケモンが噛み合ったり、身内で変なポケモン使って遊んだ結果面白ポケモンを採用できたりなど、過去にやった事が今回の結果に結び付いたと考えると何事も無駄な事なんてないんだなと思えました。
また、今回の結果は色んな方に支えていただいたおかげであり、特に、いつもくだらない企画に付き合ってくれる友人、パーティーの相談に乗ってくれる友人達、5年振りに自分の心に火を付けてくれた友人には大変お世話になりました。
この場を借りて感謝を伝えるとともにこの記事を終わらせたいと思います。
拙い文章でしたがここまで読んでいただきありがとうございました。